真言宗山本山大師堂

#南西部

#社寺・仏閣

真言宗山本山大師堂
真言宗山本山大師堂

 真言宗山本山大師堂

 真言宗山本山大師堂

昔からここは「山本のお大師さん」と呼ばれ信仰されてきた。今から約1100年前此処に雨露だけを凌げるのうな一軒のあばら屋があったそうです。ある日貧しい身なりの坊さんのような人が立ち寄りこの家の老婆に「水を少々・・・」と乞うたが、「昔からこの辺りは水が不自由で難儀な所です」と老婆は言ったが、近くに桜川という小川があり、その水を汲み急いで帰ってきてその坊さんに「この水は冷とうございます。どうぞ。]と差し出した。旅人は旨そうに頂いたのである。暫くして旅人が持っていた杖で地をトントンと突くと不思議なことにそこから水が湧き出したのである。今まで水で苦労してきた村人は大変喜んだそして此処を「杖突き井戸」「お杖の水」とも呼んだそうだ。ある日村人たちが此処に水の出る事を教えて下さった人は・・・と思案している時、一人の黒染めの衣を着たお坊さんが通り、その方が「弘法大師(空海)様だと教え、大事にお祀りしなさいと」言って立ち去った。村人たちは有難やと喜び感謝しながら井戸の側に小さな祠を建て、井戸から出た石を「お大師さんの形見」として祀り、大師堂としたのである。お堂も姿を変えながら今日に至り、今でも由緒ある「お水」を頂に来る人が絶えません。畝傍山の周辺には六つの井戸が掘られ、お大師さんの「七ツ井戸」と伝わっているが、現在も使用されてるのはこの井戸だけである。

住所
奈良県橿原市山本町145
交通・アクセス
近鉄畝傍御陵前駅より西へ徒歩20分
お問い合わせ先
真言宗山本山大師堂
TEL
0744-29-8234