祝★世界遺産登録!「飛鳥・藤原の宮都」

祝★世界遺産登録!「飛鳥・藤原の宮都」
「飛鳥・藤原の宮都」は、奈良県橿原市、明日香村、桜井市にまたがる古代日本の宮都と遺跡群で、6世紀末から8世紀初めの約100年間に形成された中央集権国家の証拠を残す文化遺産です。橿原市内には以下の4資産が含まれます:菖蒲池古墳、藤原宮跡、大官大寺跡、本薬師寺跡(一部は明日香村と共有)で、2026年7月26日、日本では27番目となる「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産として登録されました。

1. 橿原市内の構成文化財

「飛鳥・藤原の宮都」は、日本が天皇を中心とした本格的な律令国家として生まれ変わった変革期(7世紀半ば〜8世紀初頭)を鮮明に物語る遺跡群です。その中でも日本初の都「藤原京」があったことで知られる橿原市に所在する重要な構成資産と、歴史を深く学べる関連施設をご紹介します。

2. 構成文化財<藤原宮跡>



持統天皇が造営し、和銅3年(710年)に平城京へ遷都するまで、天皇の住まいと官庁が置かれた日本の首都でした。現在は広大な史跡公園となっており、復元された赤い列柱や、鮮やかに彩る季節の花々が歴史情緒ある景観を生み出しています。


〈季節ごとに彩る花々〉

・春(3月下旬~4月上旬)
醍醐池の北側に約140万本の菜の花が咲き誇ります。タイミングが合えば、周囲に植えられた桜との黄色とピンクの美しいコントラストが同時に楽しめます。

・夏(7月中旬~8月上旬)
大極殿跡の南東にある「蓮ゾーン」にて、唐招提寺蓮や大賀蓮など11種類のハナハスが約3,000平方メートルに渡って開花します。ハスの花は早朝に開いて昼前には閉じてしまうため、朝の涼しい時間帯の訪問がおすすめです。

・秋(10月上旬~10月下旬)
約24,000平方メートルの広大なエリアに、6種類・約240万本のコスモスが一面に咲き乱れます。

藤原宮跡

住所
奈良県橿原市醍醐町ほか

3. 「XR藤原宮」アプリをダウンロードして臨場感あふれる藤原宮を体験!


橿原市が提供している無料のスマホアプリです。現地でスマホをかざすと、AR・VR技術によって実物大の藤原宮の建物が画面上に鮮やかに復元されます。藤原宮跡を歩きながら、当時の大極殿や内裏をリアルにイメージできます。
※事前ダウンロードをお忘れの場合、橿原市藤原京資料室のフリーWi-Fiをご利用ください。

「XR藤原宮」の詳しい情報はこちら

4. 構成文化財<本薬師寺跡>



天武天皇が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈って、藤原宮から見た南西部に建立を発願した大寺院です。都が奈良(平城京)に移った際、奈良市西ノ京に新たな薬師寺が建立されましたので、藤原京に残ったお寺は「“本”薬師寺」と呼ばれています。現在は金堂や東西にあった二つの塔の巨大な礎石が良好に残されています。

本薬師寺跡

住所
奈良県橿原市城殿町

5. 構成文化財<大官大寺跡>



藤原宮から見た南東に位置し、文武天皇が建立した飛鳥最大の規模と最高の格を誇った国家寺院の跡で、後の平城京の大安寺の前身にあたります。
場所は橿原市と明日香村にまたがり、発掘調査では聳え建っていた超高層の九重塔や伽藍配置が明らかになっています 。
橿原市藤原京資料室で展示している藤原京復元模型でも大官大寺の巨大さが確認できます。

大官大寺跡

住所
奈良県高市郡明日香村小山

6. 構成文化財<菖蒲池古墳>



「菖蒲池古墳」は、一辺約30メートルの2段築盛の方墳(四角い古墳)です。古墳時代終末期(7世紀中頃〜後半)のもので、被葬者は高貴な身分の人物と考えられています。石室には、屋根や柱を極めて緻密に削り出して作られた凝灰岩の「家形石棺」が、2基縦横並びに安置されており、当時の極めて優れた高度な石工技術を今に伝えています。

<石室見学について>

石室は紫外線対策のためアクリル板の引き戸を設置しています。石室見学は引き戸をスライドして格子越しに見学ができ、写真撮影も可能ですが、ストロボは使用しないでください。見学後は必ず引き戸を閉めるようにしてください。

菖蒲池古墳

住所
奈良県橿原市菖蒲町

7. さらに理解が深まる施設

藤原宮跡や藤原京跡の発掘調査で出土した土器、瓦などの貴重な展示や、当時の宮殿を再現した立体模型を見学することで、飛鳥時代をさらに楽しみながら理解することができる施設です。

8. 橿原市藤原京資料室



「飛鳥・藤原の宮都」の構成資産の写真・解説パネルのほか、横幅約7メートル奥行き約6メートルもの大きさの藤原京の全貌を再現した1000分の1の巨大な立体復元模型が圧巻です。また、CG映像による臨場感あふれる当時の街並みを紹介する映像コーナーもあります。

橿原市藤原京資料室

営業時間
9時~17時(最終入室16時30分)
定休日
月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌平日)、年末年始
平均予算
入室料/無料
駐車場
30台(無料)

奈良文化財研究所藤原宮跡資料室





長年、藤原宮跡の発掘と研究を進めている「奈文研」の資料室。奈良文化財研究所の特別史跡「藤原宮跡」での発掘調査で出土した瓦、土器、木簡など様ざまな貴重な資料が数多く展示されています。藤原京がつくられる過程や完成した都の様子、住民の暮らしぶり、平城京に移った跡の姿などについて遺物や模型・パネルで詳しく紹介されています。

奈良文化財研究所藤原宮跡資料室

電話番号
0744-24-1122(平日9時~17時)
住所
橿原市木之本町 94-1
営業時間
9時~16時30分
定休日
年末年始※その他、臨時で閉室する場合があります。
平均予算
入室料/無料
駐車場
15台(無料)、障害者用駐車スペース有り