歴史ある蔵元を訪ねて

歴史ある蔵元を訪ねて
奈良県には清酒発祥の地と言われる「正暦寺」や酒の神様をお祀りする「大神神社」など、日本酒にゆかりのあるスポットが点在しています。橿原市にも歴史ある蔵元が2つあり、現在も昔からの味を守り続けています。どちらの蔵元も見学ができるので、2つの蔵元をめぐって美酒に酔いしれてみてはいかがでしょうか?

橿原神宮の御神酒も造る【喜多酒造】


看板商品は「御代菊(みよきく)」
原材料はすべて奈良県産。多数ある銘柄の中でもイチオシは「純米 御代菊 奈良うるはし」。米は橿原産の「ひのひかり」、酵母は「奈良うるはし酵母」を使用した純米酒で、しっかりとした酸味を感じるふくよかな味わいです。大和鶏を使った飛鳥鍋(牛乳鍋)と相性がよく、エスニック料理などの食中酒にもピッタリです。


 


事前予約で蔵内見学OK
普段見ることができない原料や精米の話のほか、発酵の様子など、酒造りの詳しい工程を丁寧に解説してくれる酒蔵見学は、話もユニークで終始飽きません。実際の酒造りの様子を見学できるのは、12月を除く11月~2月のみで、それ以外は施設見学(試飲あり)となるのでご注意を!


蔵内見学後は試飲もできます♪
蔵内見学後の試飲タイムも楽しみ。夏は7種、冬は8種ほど用意されているお酒は、御代菊、白檮、甘酒と種類も豊富。12月~2月までは、限定品の「しぼりたて生酒」も登場。好みの味を見つけたら、購入して自宅でも味わってみてください。

喜多酒造

電話番号
0744-22-2419
住所
奈良県橿原市御坊町8
営業時間
9時~17時
定休日
3月~10月は土日祝、11月~2月は日祝
平均予算
蔵内見学(試飲、本醸造酒・御代菊300mlのお土産付)1名600円
駐車場
3台

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江戸時代から続く造り酒屋【河合酒造】


看板商品は「出世男」
大神神社にも奉納している「出世男」。中でも「本醸造原酒 出世男」は、アルコール度数が18%と高めであるものの、飲みやすく意外に柔らか。ロックで味わうのもおすすめです。


料理との相性も良いので、プレゼントにも最適。見ると思わず笑顔になってしまう「出世男ロゴ入りおちょこ」とあわせてぜひ。


 


酒造道具が見られる展示蔵も
母屋は国指定の重要文化財でもあり、1階は自由に見学可能。酒造期以外には、吉野杉の大桶や阿弥陀車といった昔の貴重な酒造道具が見られる展示蔵も見ることができます。


代々伝わるものから、数年前まで現役で活躍したものまで、酒造りの歴史や文化に触れるのも楽しい時間。案内人の方の話も必聴です。


大人スイーツ「酒ケーキ」も大好評
大吟醸 出世男に漬け込んだスポンジケーキは、お酒にも劣らない人気商品。封を開ければお酒の香りが広がるものの、食べるとそこまでお酒は強くなく、しっとりとした食感がとても美味。甘さも控えめで、ついつい食べ過ぎてしまいそうです。

河合酒造

電話番号
0744-22-2154
住所
奈良県橿原市今井町1-7-8
営業時間
9時~16時
定休日
年始、お盆
交通・アクセス
近鉄八木西口駅から徒歩5分
平均予算
蔵内見学 無料
駐車場
2台

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地元の人が勧める名店で一献

蔵元をめぐった後は、美味しい料理と地酒を楽しむのもおすすめです。紹介した2つの蔵元の地酒を提供する話題の店をご紹介します。



粋庵
風情ある町並みが残る「今井町」に位置する人気の蕎麦屋。店主が毎朝打つ蕎麦は細めで風味も豊か。地元の常連さんも多く、お昼は早めに訪れるのが正解です。メニューの中には、河合酒造の出世男がセットになったお得な「粋庵セット」もありますよ。


夜は一品料理と地酒でゆっくりと。地酒は無濾過生原酒を中心に常時15種類ほどをラインアップ。アツアツの天ぷらや季節の一品などと一緒に、至福の時間を味わってください。

電話番号
0744-29-3807
住所
奈良県橿原市今井町1-4-35
営業時間
11時30分~13時30分、17時30分~22時(蕎麦が売り切れ次第終了)
定休日
月曜
駐車場
なし