持統天皇ゆかりの地をめぐる
橿原市にはそんな持統天皇ゆかりのスポットが多数あります。歴史に想いを馳せながら、巡ってみてはいかがでしょうか。
日本史上、最初で最大の都城「藤原京」
夫の遺志を引き継ぎ完成
日本書紀によると、藤原京は676年に天武天皇によって造営を開始。しかし、686年に天武天皇が崩御したことで一時中断を余儀なくされました。その後しばらくして持統天皇が即位し夫の遺志を継ぐ形で造営を再開。694年に藤原京を完成させました。
1300年前の情景を思い浮かべて…
藤原京は南北中央に朱雀大路を配し、南北の大路と東西の大路を碁盤の目のように組み合わせて左右対称とする「条坊制」を、日本で初めて採用。わが国最初の本格的な都城で、710年に平城京に遷都されるまで16年続きました。藤原京の中心にあった宮跡は、今も野原が広がり、大極殿跡には基壇が残っています。
一面に咲き誇る季節の花
現在の藤原宮跡は、季節を彩る花々も魅力。約250万本の菜の花、11種類のハナハス、一面を埋め尽くすコスモス……。目の前に広がる花の絨毯は圧倒的なスケールで、訪れる人を楽しませています。
また、藤原宮跡は大和三山の絶好の眺望スポット。特に香具山を望む方向には遮るものがなく、美しい里山の風景に心が奪われます。
藤原京について、もっと詳しく知りたい人はこちらもチェック!
橿原市藤原京資料室
古代衣装をまとった人形をはじめ、出土品や解説パネルなど、当時の藤原京の様子が分かる資料を展示。なかでも、約6m×7mの大きさを誇る藤原京の1000分の1サイズのジオラマは圧巻。土曜・日曜にはボランティアガイドによる説明も受けられます。
- 電話番号
- 0744-21-1114(橿原市世界遺産
- 住所
- 奈良県橿原市縄手町178-1(JAならけん橿原東部経済センター2階)
- 営業時間
- 9時~17時(最終入室16時30分)
- 定休日
- 月曜(祝日の場合は翌日)、12/27~1/4
- 平均予算
- 無料
- 駐車場
- 30台
詳しくはこちら
奈良文化財研究所藤原京跡資料室
藤原宮跡で出土した土器と瓦の代表的な資料を展示しています。藤原京が造られた過程や完成後の様子、住民の暮らしぶりも、模型やパネルで解説。玄関ホールでは、飛鳥・藤原地域を一望する案内板に加え、最近発掘した遺跡の概要も発信しています。
- 電話番号
- 0744-24-1122(奈良文化財研究所都城発掘調査部)
- 住所
- 奈良県橿原市木之本町94-1
- 営業時間
- 9時~16時30分
- 定休日
- 年末年始、展示替え期間中
- 平均予算
- 無料
- 駐車場
- 15台
皇后を思う天皇の気持ちが忍ばれる「本薬師寺」
哭澤の神社とも呼ばれる「畝尾都多本神社」
天武天皇の息子でありながら、母親の身分の低さから天皇に即位できなかった高市皇子。しかし、持統天皇の時代には臣下の中で最高位である太政大臣になり活躍。その高市皇子の妃である檜隈女王が、夫の延命を願ったと伝わる神社です。境内には、哭澤の神に夫の回復と延命を願ったのに叶わなかったと、悲しみにくれる檜隈女王が詠んだと言われる万葉歌碑があります。
日本最初の国道交差点「八木札の辻」
古代・大和盆地を南北に走る下ツ道と横大路が交わるのが「八木札の辻」。下ツ道は藤原京の造営が進む際に持統天皇が視察したと考えられており、横大路とともに藤原京設計の基準線となりました。この交差点に建つ「八木札の辻交流館」は、橿原市指定文化財「東の平田家」を改修した建物。現在は、古い町並みが残る八木のまちを散策する拠点となっています。
せっかくならここにも寄ろう! 「花まんだら」とも呼ばれる「おふさ観音」
おふさ観音
- 電話番号
- 0744-22-2212
- 住所
- 奈良県橿原市小房町6-22
- 営業時間
- 7時~17時(最終入場16時30分)
- 定休日
- 無休
- 平均予算
- 本堂は拝観料300円
- 駐車場
- 13台
詳しくはこちら